SNSアプリは全てアンインストールせよ、ゲームは残しておいても良い
■SNSは行政書士試験に百害あって一理なし
私は行政書士試験に備えて、SNSアプリをすべてアンインストールした。
その理由はネガティブな情報を遮断するためである。
試験の情報収集のためにSNSは続けたい、という人もいるかもしれない。
断言するが、SNSで得られる情報の中に、試験に有用な物は無い。
行政書士というのは何故か軽んじられる資格である。テキストを読めば誰でも受かる資格だとか、取っても意味が無い資格だとか言われる。本来そのような事を言うのは行政書士として食えてない人間であるから相手にする必要は無い。
SNSは、この手の戯言が蔓延する場所である。望んでもいないのに、向こうから不愉快な発言が次から次へと流れてくる仕組みなのだ。
不愉快な発言は行政書士に関する戯言だけでは無い。ただの日常の愚痴(家族への不満、男女間の不要な対立など)が、さも大きな社会問題であるかの様に関心を集めている。それを眺めていると、自分もこの議論に参加せねばならぬと思えてくる。
そんな事に考える時間と労力を、まず第一に勉強に費やせないだろうか。あなたは1ヶ月前にSNSで「炎上」した話題を思い出せるだろうか。おそらく無理だと思う。
SNSアプリをアンインストールしてみると、私達が普段どれだけ不要な情報に囲まれて過ごしているかがよくわかる。時事問題を知りたければ新聞や書籍のほうがずっと信頼できるし、一般知識問題の対策にもなる。
■『SNS辞めます宣言』で試験後の自分の姿が見えてくる
私は試験に備えてSNSアプリをアンインストールする事を投稿した。フォロワーには付き合いの長い友人もいたので、念の為心配させないように気を遣った。
するとフォロワーたちから
「試験頑張ってね!」
「合格してまた戻ってきてください!」
という応援の声が飛んでくる。
ここまで応援されたからには受からないとかっこ悪い。それ以来私は、どんなコメントとともにSNSに再浮上するかを考えた。
やはり「皆さんの応援のおかげで合格できました!」という一言と共に帰ってくるのが一番かっこいいだろう。
SNSをやめたことで、合格した自分の姿を常に想像しながら勉強する事ができた。ポジティブな形で自分を自分で追い込めたのだろう。
そして当初の目標通り
「皆さんの応援のおかげで合格できました!」
という言葉とともに帰ってくることができた。
■ゲームは一日1時間
そんな私でも、ゲームアプリは唯一残しておいた。
かつて東大に現役合格した学生たちの勉強法をインタビューしたTV番組を見たことがある。彼らは勉強しかしていなかった訳ではなく、娯楽の時間をきっちりと設けていた。それに倣い私も一日1時間のゲームを日課にしていた。
ただし、娯楽の時間を設けるなら次のことはしっかり守ってほしい。
- フレンド機能ありきのゲームは禁止
- ベッドの中、机の上でのゲームは禁止
- ゲームをする時間と場所は固定せよ
- ゲームアプリの通知は切れ
- 以上を守れないなら即アンインストール
1.の理由は、フレンドの都合に合わせてしまい、ゲームをやめるタイミングをつい逸してしまうからだ。一昔前のテレビゲームの様に、自分一人でコツコツと作業するタイプのゲームにするべきである。
2.は、勉強をする場所と娯楽の場所は明確に分けるという意味である。
私はゲームをする時はリビングのソファの上と決めており、それ以外の場所では絶対にゲームをしないようにした。勉強部屋や寝室にスマートフォンを持ち込む事さえしなかった。
そのお陰で部屋中にスマートフォンの存在が気になる事も無かったし、睡眠時間をオーバーしてまでゲームをすることも無かった。
3.も同様である。学校の時間割に休み時間が決めてある様に、娯楽の時間も一日の何時から何時までとはっきり決めておく。決めた時間と場所以外では絶対にやらない。
4.についてであるが、通知機能のついたゲームは多いだろう。「今からボーナスタイム開始!」とか、その他のゲームに関する情報のポップアップ通知が入るものだ。
このポップアップ通知があるとつい気になって、勉強中であってもゲームを始めてしまう人がいる。ボーナスタイムという響きに惹かれるのだろう。
ゲーム内でしか通用しない通貨やアイテム類のために勉強時間を潰すなど、全くもって馬鹿げていると思わないだろうか。この邪魔なポップアップ通知はスマートフォンの設定機能から切ることができる。
これらのうち1つでも守れないというなら、5.の「即アンインストール」である。
行政書士試験は休憩無しで3時間の長丁場である。その試験の最中でさえゲームの事が気になって仕方が無い、なんて事にならないように。